「過去のことを何度も思い返して、後悔して、また考え込む」
いわゆる“反芻(はんすう)思考”という思考のクセに、僕はずっと悩まされていました。
でも30歳になる年、あるきっかけで「もう、やめよう」と決意しました。
きっかけをくれたのは、まこなり社長の動画で耳にした一言です。
「今年から、反芻思考をやめましょう。」

※どの動画だったか、正確なセリフだったかは覚えていません。
でも、当時の自分にとっては、それが強烈に刺さりました。
反芻思考とは何か?|エネルギーを奪う思考のクセ
反芻思考とは、すでに終わったことや過去の失敗を
何度も何度も頭の中で繰り返してしまう状態のこと。
- あの発言、まずかったかも
- あんなこと言われて嫌だったな
- どうしてあの時、うまくできなかったんだろう…
これらはすべて“終わったこと”なのに、心と頭の中では終わっていない。
その結果、時間も集中力も、未来へのエネルギーも奪われてしまうんです。
僕もずっと、反芻思考に苦しんでいた
- 看護師時代の職場での人間関係
- 仕事中のミスや上司とのやりとり
- 転職するかどうか、決断を先延ばしにしていた頃
ずっと過去のことばかりを考え続けて、
「今」も「これから」も、まともに考えられない時期がありました。
「やめる」と決めた。だけど、それだけでは足りなかった。
30歳になる年、僕はこう決めました。
「反芻思考は、もうやめよう。」
だけど、やめるだけでは成長できないと気づいたんです。
“反芻しない”だけでは、不安もミスも解消されません。
だから僕はもう一歩踏み込みました。
反芻思考をやめて、新しい“思考習慣”を始めた
僕が意識的に行ったのは、「要因分析と対策の習慣化」です。
- 不安やミスが頭をよぎったとき、それを無視しない
- ただ落ち込むのではなく、「どうすればよくなるか」を考える
- そして、必ず紙に書き出すようにしました
書くことで、思考が深まる
これは以前の記事でも紹介した「夢を書く習慣」とつながっています。
頭の中だけで考えていると、思考はただグルグル回るだけです。
紙に書くことで、思考が目に見える形で整理され、前に進むヒントが見えてきます。
僕が実際にやっていた書き方はこんな感じです:
■ 不安・モヤモヤ(例):
→ 明日のプレゼン、また言葉に詰まるかもしれない
■ どうしてそう考えてる?
→ 過去に緊張して言葉が飛んだ経験がある
→ 準備不足で焦ったことがあった
■ じゃあどうする?(対策)
→ 話す内容をノートに書いて頭に入れる
→ 冒頭の一言だけ暗記するようにする
→ 成功イメージを1回想像してから寝る
書きながら、行動が変わっていった
- 不安の正体が見えるようになった
- 「じゃあどうすればいいか」に意識が向くようになった
- 小さな対策を積み重ねるうちに、自信が持てるようになった
結果として、反芻思考のループにハマることがほとんどなくなりました。
まとめ|反芻思考をやめて、「今を生きる力」を育てよう
反芻思考は、誰にでもある“脳のクセ”です。
でも、それは意識すれば変えることができます。
大切なのは、やめるだけじゃなく、
「その代わりにどう考えるか?」を自分の中に育てること。
僕にとってその答えは、「書くこと」でした。
そして今、強く思うのは——
わたしは“今”を生きています。
でも過去のことに縛られていたら、それは“今を生きていない”ということ。
だからこそ、「今、どうするか?」を考えることに集中しました。
そのために思考を整理し、行動を選ぶ。
それが本当の意味で「今を生きる」ことなんだと、今ならわかります。
もし今、過去のことで悩んでいる人がいたら、
まずはノートを開いて、今この瞬間の自分の思考を整理してみてください。
その一歩から、あなたの人生も、ちゃんと“今”を生きる方向へ動き出します。
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