こんにちは、元看護師のたかしです。
今回は、「脱水の兆候とその対策」について、医療現場の経験を交えてお伝えします。
夏の暑さで汗をかくこの時期、脱水症は誰にでも起こり得ます。
でも実際のところ、「自分は大丈夫」と見逃してしまう方が多いんです。
この記事では、「見逃されがちな脱水のサイン」と「いますぐできる予防・対策法」を紹介します。
🩺 見逃さないで!脱水の兆候
私が現場でよく見たのは、「喉が渇いた」と感じるよりも先に、こんな変化が起きているということです。
✅ 軽度のサイン
- なんだかぼーっとする
- トイレに行く回数が減り、尿の色が濃い
- 軽い頭痛やだるさ
➡️ これらは、体が「水分不足かも」と教えてくれているサインです。
✅ 中等度〜重度の兆候
- 立ちくらみやめまい
- 動悸や脈の速さ
- 筋肉のけいれんやしびれ
- 意識がもうろうとする
ここまで進むと、医療機関での点滴治療が必要になるケースもあります。
💧 水分補給の正しい方法と注意点【看護師の視点】
「水を飲めばOK」と思っていませんか?
実は、間違った水分補給は、逆に脱水を悪化させてしまうこともあります。
🔁 一気飲みではなく、こまめに摂ろう
水分は一度に大量に摂っても吸収しきれず、すぐに排泄されてしまうことがあります。
1回にコップ1杯程度を、こまめに摂るのが基本です。
🧂 塩分(ナトリウム)も一緒に摂るのが理想
水だけを大量に飲むと、体液の濃度(ナトリウム濃度)が下がり、
体がそれを調整しようとして、せっかく摂取した水分を排出してしまいます。
そのため、塩分も一緒に摂ることで体液のバランスが保たれ、
水分が体にしっかりと留まりやすくなります。
➡️ スポーツドリンクや経口補水液(OS-1)などが効果的です。
塩昆布や味噌汁など、食事から塩分を摂るのもおすすめです。
🚽 トイレの回数にも注意
「全然トイレに行っていないな」と感じたら要注意。
それは、体から排出できる水分が不足している=脱水が進んでいるサインです。
💪 看護師として伝えたい脱水対策
- 喉が渇く前に水分補給を!
- 1回にまとめて飲むのではなく、こまめに少量ずつ
- 汗をかいたら塩分補給も忘れずに
- 尿の色・回数も健康のバロメーター
✅ まとめ:予防が最大の治療
脱水は、気づいたときには進行していることが多いです。
だからこそ、日頃からの「気づき」と「予防」が大切です。
「なんとなく体が重いな」「頭が痛いな」
そんなときは、まず水分と塩分が足りているかを確認してみてください。
この記事が、あなたやご家族の健康管理のヒントになれば嬉しいです!
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